期待しない
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ネガティブに思われるかもしれません
"人生に期待すること"って、辞めた方がいいんじゃないかと最近思います。
これはホントにネガティブな意味で言っているんじゃないんです。
ただ、どうも、今に生きる僕らは自分自身や人生に多くを求めすぎているような気がします。
子供の頃から「夢を持て」「人生は楽しんでこそだ」「常に希望を持って、後悔のないように」などと僕らは言われてきました。
でも、現実はどうか?
ほとんどの人・・・少なくとも9割以上の人は、パッとしない、平凡で退屈な人生を送っているのではないでしょうか?それが現実ではないでしょうか?
でも、それって当たり前というか、人間ってそんなもんじゃないかと思うんです。
人間の歴史が始まってから今まで、人生に満足して死んでいった人の数って、割合でいえばかなり少ないんじゃないでしょうか?
そしてだからこそ、「もっといい人生を送りたい!」と思い、悩む人は常に絶えないし、上記のような「夢や希望を持って人生を歩もう!」という主張が絶えないんだと思います。
”期待”が毒になる
でも、夢や希望・・・いわゆる、"何かに期待すること"って毒になることが多いと思います。特に今の時代では、人々の人生への期待値が高すぎて、理想と現実のギャップに苦しむことが多いのではないでしょうか。
参考までに僕自身の事例をあげると・・・
・人生は、自分の好きなことをして、後悔のないように生きてナンボだ。少なくともそれを目指さなきゃならない!
・仕事や恋愛、趣味が充実するように努力すべきだ!少なくとも、充実させることを諦めてはいけない!
・シケた人生はごめんだ。そんな人生、後悔しか残らない(視野が狭い)
・自分はこれから歳をとっていく一方だし、日本自体もどんどん傾いていくだろう。
そんな状況で、現状維持のまま生きるなんて、堕落だ。
・・・こんな思いがありました。ていうか、今でもあります。
でも、現実問題、本当に現実を見てみると、
特に夢と呼べるものもなく、挑戦と呼べる挑戦もしなまま、日々興味もない、むしろ苦痛な仕事や家事に追われながらただ歳とり、しっくりいかない人生の幕を閉じる
そんな人が9割以上でしょう??
こんな人生がすばらしいと言っているわけじゃありません。
華やかに生きた過去の偉人や今何かに向かって頑張っている人はすごいなぁと思います。
でも、そこを基準にして、
それができて当たり前!それを目指さなきゃいけない!
という前提が強すぎると、常に理想と現実のギャップに苦しみ続け、しかも期待が大きすぎるので、何をやっても続かない、行動できないという状態に陥ってしまうことがあります。(僕はそのパターンです)
なぜ期待してしまうのか
でも、なんで人は、特に現代人は人生に期待しすぎてしまうのでしょうか?
それはたぶん、”人生に保証を求める”のが癖になってしまっているからだと思います。
もっと深掘りするなら、世の中に当たり前に存在する、死や理不尽、虚しさを直視していない・・・もとい覆い隠していることが原因だと思います。
今の日本にはたくさんの保証があります。
給料、保険、生活保護、医療、各種サービス・・・
これらを使って、安全で快適な生活を送る。
これはもちろん、すばらしいことだと思います。
でも一方で、忘れてしまう事実があって、それは、
人生には絶対的な保証はないってことです。
だって実際、望みどおりの人生を平穏無事に歩んで、かつ満足している人なんて現代人にはほとんといないんだし。
なのに、自分は、自分だけは望みどおりの人生を生きる・・・生きなければいけないって思うのは、あまりにも都合が良すぎる気がします。
淡々と生活する
でもだからといって、夢や希望を持ってはいけないとか、やりたいことをやってはいけないと言いたいのではありません。
そうではなく、もっと自分や他人、起きる出来事や人生への期待値を下げたほうが、楽に生きられるし、日々起こることに対してフラットに対処できますよ、ということです。だって、"こんなはずじゃないんだ!"っていう葛藤がなくなりますからね。
その上で、やりたいと思うことがあればやればいいし、目指せばいい。
ホントに強くて、どうしようもないくらいの欲望があるならともかく、
そういうものを持たなきゃいけないとか、目指さなきゃいけないって考え方は、害になることが多いのではないでしょうか、ってことです。
以上